昭和51年以降、建設省公示・第1597号排水トラップ・阻集器設置基準・により設置が義務づけられているグ-リストラップは厨房から排水や残さを一時溜めておく装置です。
阻集器と分離層からなり定期的に阻集され物、油脂分を回収し除去しなければならない構造になっています。
■排水浄化の意義
生活環境・自然環境を守るためには排水の浄化も不可欠といえます。
給食施設、一般飲食店、ホテル、病院など、たくさんの人たちに提供るところでは厨房排水を一旦、グリストラップに貯留し、ゴミと油脂分及び沈殿汚物 (スカム) を分離して、定められた基準以下の水質 (下水道に流せる水の基準値) に処理してから、放流する事が義務づけられます。
■グリストラップ基本構造
第1層
金網かごでおおきなゴミを受ける。
排水溝を流れてきた厨房排水に混じっている大きなゴミは、まず第一に設置されたバスケット(金網かご)で捕集されます。
第2層
油脂分と汚物の分離。
第2層では油脂分は上部・水面付近・に浮上し、小さなゴミや汚物スカムは水中に浮遊するか低部に沈殿します。
第3層
下水道に放流可能の水質。
層内の下方の水 (油脂分、沈殿物を含まない水) が配水管を通り下水道に排水されます。
■グリストラップ維持管理
グリストラップは「油」「ゴミ」を集める【阻集器】です。集まった油やゴミは金網、ひしゃく等で必ず除去してください。取り外した部品は必ずもとの位置に取り付けて下さい。
上記の清掃をおこたると著しくグリストラップ (阻集器) の機能が低下します。
■施工写真(Before/After)
施工前
施工後